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icocochi ブログ

2023.1.17

震災を教訓に開発されたSE構法

本日1/17

1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災から28年

被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます

 

震災では6千人以上の命が失われ、住宅の被害はおよそ63万棟にのぼりました。

決して忘れてはならない出来事というだけでなく、住宅を提供する仕事に従事するものにとっては、この災害を教訓に改めて「安心・安全に暮らせる家」をつくらなければと強く心に思うものとなったのです。

    

実は、いここちの家「SE構法」は、阪神淡路大震災が教訓となり開発された構法です。

災害地では倒壊した建物が道をふさぎ、救出に立ち入ることもできないほどの惨状になってしまいました。

そして災害で亡くなった方の多くが、家屋の倒壊による圧死だったのです。

「木造でも安心して住める家を」この想いがきっかけとなり、1997年に建築基準法旧第38条の大臣認定を得てSE構法が確立したのです。

住宅にも性能保証を求める社会的な流れもあり、SE構法が皆様に認知され、そして新潟中越地震や東日本大震災、熊本大地震にも耐えられることが証明され現在に至っているのです。

災害はいつ起こるか分かりません。

「家族の命を家が守ってくれる」そんな家をこれからもつくり続けたいと思います。

それでは改めて、いここちの家「SE構法」の特徴をお伝えします。

いここちの家は全棟で構造計算(許容応力度計算)を行い、家の安全性を確かめた強靭な躯体と間取りの自由度の高さが自慢の家です。

その強靭さは、最大で8.4mの柱のない開口が可能なほど。

また、東北大震災・熊本大地震でもSE構法の家は主要な構造部に欠損がなかったことからも、その強さは想像していただけるのではないでしょうか。

SE構法は住宅だけにとどまらず、店舗や事務所、公共施設といった非住宅、中大規模建築でも活躍をしています。

それは、SE構法は住宅だけではなく中大規模木造など幅広い建物に対応できる技術があるからです。

その技術とは・・・

①木造ラーメン構造

SE構法は、鉄骨や鉄筋コンクリート造で一般的だったラーメン構造を接合金物構法として木造に取り入れ、システム化した構法です。

②SE金物

100年後も同じ強さを持つ「SE金物」

SE構法はカチオン電着塗装され、約600時間の塩水噴射試験においても、試験前の状態とほぼ同じ品質レベルを保っていました。この試験時間は、標準地域では168年、塩害地域なら100年分の負荷をかけた状態と同じで、強度が永続的に保つことを示しています。

③柱脚

地震に対して在来工法の最大約5倍の引き抜き耐力を持つ「柱脚」

SE構法は主要な柱の下に柱脚金物を配置しています。柱脚金物は高強度のアンカーボルトによって基礎に直接取り付けられているので、地震などの横からの力に強くしっかり建物を支えるのです。

④柱梁接合

断面欠損が少なく、地震に強い柱梁接合

一般的な在来工法は接合部に柱や梁をホゾ継ぎするため、断面欠損を招き構造材本来の強度を低下させてしまいます。

SE構法は大きな揺れに対して、接合部が破損されない技術を追求し、独自開発したSE金物で柱と梁を剛接合することで、断面欠損の少ない優れた耐震性能を実現しています。

いここちは、地震が多い日本だからこそ震災を耐え抜く家が必要と考えます。

その強靭な構造は、世代を超えて永く住める家でもあり、資産価値のある家でもあるのです。

日本の家に耐震住宅が広がりますように。

そう願いつつ、丁寧に安全な家をつくり続けて参ります。

それではまた・・・

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by fujimura