Vol.2 なんかいい 居心地がなんかいい

展示場巡り8年、icocochiに出会った

 7時、「パン工房シエル」が店を開きます。シエルは、店主でパン職人の原田一彦さんが「お客さまの暮らしの中に当たり前にあってほしいパン」をコンセプトに、1999年にオープンしました。
 ドアを開けると、木のぬくもりあふれる店内は焼きたてのパンの香りで満たされています。シエルの特徴は、食パン、菓子パン、お惣菜パン、食事パンなど種類が豊富なこと。その数はおよそ90種類。季節限定品を入れると100種類を超えます。

 豊富なラインナップの中で、開店以来不動の人気を誇るのがカレーパン。表面はサクッと内側はふんわり。中には角切りの牛肉がゴロゴロ入ったカレーがたっぷり入っています。このカレー、数種類のスパイスを使ってじっくり煮込んでいるというだけあって、口当たりがとってもマイルド。子供から大人まで幅広い年齢層から人気で、回転が早いため、揚げたてに出合えるチャンスが多いというのも大きな魅力です。
 シエルは食パンもバリエーションが豊富です。卵や牛乳を使わないスタンダードな食パンをはじめ、ライ麦や古代米を練り込んだもの、レーズンが入ったものなどさまざま。中でも「高級食パン」は、噛むほどに北海道産小麦と卵の甘みを感じられる逸品。バターの風味豊かで、トーストしたときのサクッと感が特徴です。

 シンプルなコッペパンも不動の人気を誇ります。レトロなデザインのショーケースに並ぶコッペパンには思わず引きつけられてしまいます。定番のピーナッツやジャムのほか、ホイップクリーム、あんこ、チョコレートなど好みのものを選ぶと、その場で挟んでくれます。一彦さんはコッペパンをチェックする時、お腹がすいているとジャムを付けて食べることがあるそうです。
 お客さまが途切れることなく訪れ、いつでも活気溢れるシエルですが、リーマンショックの後、客足が減った時期があったそうです。それでも、具材を減らしたり、素材の質を落としたりすることなく、「どんなときも誠実に」というポリシーを貫き通しているうちに、再び活気とにぎわいが戻ってきました。

 おいしさを求めて日々、改良を重ねる一彦さん。そのたびに弥生さんの耳に「なんかおいしくなった」「なんか変わった」とお客様の感想が届くそうです。「お客様はパン職人ではないので、何が変わったか理由は分からなくても、お客様がなんかいいと感じることは確かな感覚。小さな変化をお客さまがちゃんと受け止めてくださるのがうれしい」と笑顔で話してくれました。
 タマネギやジャガイモなど自家製野菜を使うことも。一彦さんは、「今後は別の野菜も自家製を使うなど、安心で安全、そしてもちろんおいしい、いっそうお客さまに喜んでいただけるパンを作り続けたい」と話されました。
パン工房シエル/高崎市矢中町321-24 TEL 027-360-5531
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決して安くはなかったけれど

 店舗の2階に住んでいた原田さんご夫妻が、お店とは別の場所にお住まいを持ちたいと思い始めたのは8年前。それから、展示場巡りが始まりました。しかし、なかなか決定打が出ません。
 そんなとき訪れたのが、以前から気になっていた「icocochi」の展示場でした。入ったとたん「なんかいい」と感じたという原田さんご夫妻。この瞬間、お二人の心はもう決まっていたそうです。
 「室内を見学し、細部にまで手を抜かない仕事ぶりを見て、ここなら大丈夫という確信を持ちました」さすが、ものづくりに携わるお二人は、見るところが違います。

 お住まいを建てる上で、お二人が出した希望は、グランドピアノを置けること、キッチンが家の中心にあること、星を眺められること、の3つ。初めて提示されたプランを見たとき、弥生さんは「あんなに抽象的なことしか言っていないのに、どうして私たちのことがこんなにもわかったの?」とびっくりしたそうです。
 「見積もりは決して安くなかったけれど、これほどまでに惚れ込んだプランを実現させなかったら家を建てる意味がない」と思ったそうです。
 「住まいづくりをしている過程も楽しかった」と振り返る弥生さん。「窓の大きさや高さ、素材やパーツなど、細かなことをプロと一緒に決めるうちに、新居での暮らしをはっきりとイメージすることができたそうです。
 暮らし始めびっくりしたのは「重量木骨の性能の良さ」と言うお二人。「家の中の温度差がないことが、こんなにもストレスフリーだなんて初めて知った。眠りも深く目覚めはすっきり」と話してくれました。