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icocochi ブログ

2021.3.8

今すぐできる災害対策

みなさまこんにちは。東日本大震災からもうすぐ10年が経ちます。
日本は元々地震が多い国ですが、震災以降、より一層防災への意識が高まったのではないでしょうか?

もしもの時はいつやってくるかわからないからこそ、日頃から備えておきたいものです。今回は災害時に知っておくと便利な情報をご紹介します。

 

★安否確認の方法を知っておきましょう

災害用伝言ダイヤル(171)をご存じですか?
災害用伝言ダイヤルとは、被災地への連絡が付きにくくなった時、安否確認などの伝言を録音できる「声の伝言板」です。※普段は提供されていません。
171とダイヤルしてメッセージを録音・再生する「災害用伝言ダイヤル171」と、インターネットからメッセージを登録する「災害用伝言版web171」があります。意外と知られていないシステムなので、もしもの時は活用しましょう。

また、「三角連絡法」という手段もあります。

三角連絡法とは離れた場所に住む人を中継点にして連絡を取る方法です。災害発生時はどうしても被災地域内にいる人同士の連絡がつきにくくなってしまいます。そんな時に連絡がつながりやすい被災地域外に住んでいる人を介して連絡を取り合えばスムーズにお互いの安否が確認が出来ます。

緊急時は誰に連絡するか決めておくと良いですね。

★避難場所、ハザードマップの確認しておきましょう

避難場所は各自治体のHPで確認することが出来ます。

実は避難場所には種類があり、それぞれ目的が異なります。

「指定緊急避難場所」→差し迫った時にすぐ避難できる場所、土砂災害・洪水・津波・地震など災害種別ごとに指定されている。 例・・・グラウンド、広場、校舎など

「指定避難所」→災害の危険がなくなるまで必要な期間滞在、または自宅に戻れなくなった住民等が一定期間生活する場所。 例・・・小中学校の体育館、公民館などの集会所

指定緊急避難所と指定避難所を兼ねているところがあったり、自治体によって名称が異なっているので、事前に調べておくのが良さそうです。どのルートを通って避難場所まで行くかも想定しておきましょう。

その他にも、ハザードマップで土砂災害や洪水時の危険も把握しておきましょう。

昨年7月から不動産取引時において水害ハザードマップにおける対象物件の所在地の説明が義務化されました。義務化されたとはいえ、土地探しをしている方は説明を受ける前に自分で建築予定エリアのハザードマップを調べておくことをお勧めします。先に知っていれば災害リスクの高い地域を避けることが出来ます。

 

 

★災害時の情報収集

災害時は情報が錯綜します。SNSなどインターネットは「今」起こっていることがすぐわかるというメリットがある反面、不確かな情報もたくさんあります。

災害時こそ正確な情報を得ることが重要です。「NHKニュース・防災アプリ」や「yahoo!防災速報」などのアプリを入れておくと便利です。


icocochiがある群馬県では、県の公式アカウントのtwitterで災害情報を発信しているので、フォローしておくと良さそうですね。

群馬防災twitter   群馬県防災さん (@Gunma_bousai) / Twitter

 

 

★備蓄&非常用持ち出しバックの準備

災害発生時はライフラインが停止することが予想されます。実際に、東日本大震災ではライフラインが完全復旧するまでに長い時間がかかりました。電気は約1週間で9割復旧しましたが、ガスは完全復旧までに約二か月、水道は1年経過しても断水しているところがありました。

避難生活を送ることも考えると、水や食料・救急用品などを備蓄して、最低でも3日分、できれば1週間分くらいを備えておくのがよさそうです。

インターネットで検索すると、非常用持ち出し袋の中身や備蓄した方が良いものリストを見ることが出来ますので、参考にしてみてください。自分で揃えるのが面倒な方は、通販で防災グッズセットを買ってしまうという手もあります。

・首相官邸災害の備えチェックリスト 2005チェックリスト (kantei.go.jp)

 

備蓄した食料品は賞味期限など定期的に確認しなければなりません。そんな時は「ローリングストック」がおすすめです。ローリングストックとは「備える」→「日常で使う」→「買い足す」を繰り返すことです。こうすることで一定量を確保しながら鮮度も保つことが出来ます。

 

★災害発生時のペットの安全確保について

東日本大震災では人間だけでなく、ペットも被災しました。場所によっては同行避難が難しいケースや、避難先にペット用食料など十分な備蓄がないことも考えられます。ケージやキャリーバック・ペット用の食料・ペットシーツなど、避難する際にすぐ取り出せるようにして、備蓄しておきましょう。

ペットとはぐれてしまうこともあるかもしれません。首輪に名前や連絡先が分かる「迷子札」をつけておくと飼い主を特定しやすくなります。可愛らしいデザインの迷子札もたくさんあるので、ペットに似合うデザインを探すのも楽しいですね。

また、ペットが普段過ごしている場所の安全性もチェックして見て下さい。落下しやすいものや倒れやすいものがないか確認し、地震発生時にペットがケガをしないようにしましょう。

環境省のHPからペットの災害対策について詳しく見ることが出来ます。大切な家族の一員であるペットと安心して過ごせるように備えたいですね。
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2309a/full.pdf

 

★自宅の耐震化

日本では建築基準法で建物の耐震性の基準が定められています。耐震基準は大地震が発生するたびに改正されており、2000年に現在の耐震基準が改められました。そのため、旧耐震基準で建てられた家は耐震性が十分でない可能性があります。

耐震診断や耐震補強は、自治体の補助金制度を活用することが出来ます。その他にも耐震リフォームをすると、所得税の一定額控除や、固定資産税の減税を受けることが出来ます。制度を上手に活用すれば自宅の耐震化を進めることが出来るのです。

これから新築を検討している方は、「耐震」について考えてみてください。マイホームに求めるものは人それぞれですが、大きな地震が頻繁に発生する日本では耐震性が高いことは必要不可欠です。会社選びをするときは、構造や工法、耐震等級などにも注目してみてください。

建物の耐震性を示す「耐震等級」は1~3までの3段階があり、数字が大きくなるほど耐震性が高くなります。

実は同じ「耐震等級3」でも計算方法に違いがあります。icocochiが採用するSE構法では、1棟ずつ安全性を確かめるために「構造計算」を実施しています。構造計算というと難しく感じますが、建物にかかる全ての重さを数値化し、地震や台風の時にどのように力が伝わるか、耐えられるかを検証しているのです。

安全と自由を兼ね備えた家づくりをicocochiはサポートいたします。家づくりでお悩みの際は是非ご相談ください・・・。

いつもより長くなっていしまいましたが、防災のために今から出来ることがたくさんあります。まずは「知る」ことが重要です。私も備蓄や避難所の確認など、できることから始めてみようと思います。

それではまた・・・

by Takagi