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icocochi ブログ

2019.5.6

日曜限定 SE構法構造現場見学会

皆様こんにちは。

GWの大型連休も最終日。どのようにお過ごしですか?

お陰様で、icocochiモデルハウスも多くの方にご来場いただいております。

今日は、日曜日限定の構造見学会のお知らせです。

SE構法は「地震に強い」、「大空間がとれる」、「窓が大きい」といったイメージを持たれている方も多いと思います。

SE構法の魅力はそれだけではありませんが、では、一体その仕組みはどうなっているのだろう?

と疑問を持たれる方もいるので、そこで公開します。

SE構法の骨組みを・・・

場所は前橋市内です。現場の都合上、日曜日限定とさせていただきますが、構造見学会の開催です。

SE構法は木造のラーメン構造です。ラーメンとはドイツ語で額縁やフレームという意味です。特殊な金物で強固に柱と梁を接合し、まるでフレームのように一体化する工法なのです。

日本のほとんどの木造住宅は、国の定める「壁量計算規定」によって耐震性の基準をクリアしています。これは、壁や筋交いを簡易的に数値化(壁倍率)して、必要な壁の量を算出する方法です。しかし、この「壁量規定」は1棟1棟に対して、現実に起こる地震を想定しているものではありません。事実、大震災が発生するたびにこの「壁量規定」は変更され、1950年と比較すると2倍もの基準になっています。

壁を増やして耐震性を確保することは、家の空間や開口を狭くするということにもなるのです。何より留意すべき点は、国への確認申請書では「2階建て以下の木造住宅は、壁量計算した図面は添付しなくてもよい」とされているのです。そうです。耐震性能を明確に数値化しないまま多くの住宅が建てられているのです。

SE構法は、立体解析によって構造計算して安全性を確かめているのです。また、「建物と一体の基礎設計」も全棟で実施しています。

地震時には、想像をはるかに超える力が建物を襲います。地盤と基礎、基礎と建物をつなぐ土台、柱と梁をつなぐ接合部。これらが一体となり、剛性を発揮しつつも、しっかりと揺れに抵抗できなければなりません。

全ての家は、立地条件も間取りも異なります。この事実をもとに我々は全棟構造計算をおこなうのです。

今回は、その計算を基につくられている「骨組み」を見ていただく機会なのです。

一般的な在来工法との違いとして「金物使い方」もご覧いただけます。

日本の地震の特徴でもある繰り返される余震では、少しずつボルトが緩み、そのうち外れて倒壊してしまうといった現象が起きてしまっています。

それを防ぐため、SE構法ではSE金物やドリフトピンといった特殊な金物を使って埋め込むようにして、ボルトの緩みからの倒壊を防いでいるのです。

また、表面に凹凸加工をしたSボルトを使用し木材にねじ込むことによって、引張剛性を格段に向上させています。通常のボルトの2倍の強さを持つSボルトと高強度のSE金物を使うことで、強靭な木造ラーメン構造を実現しているのです。

柱脚金物もご覧いただけます。

大きな地震による揺れが発生した時に、最も壊れやすい部分が柱と基礎の連結部分と言われています。家が大きく揺れると、柱に大きな引き抜きの力がかかってしまいます。この部分が弱いと、大きな地震時に柱ごと引き抜かれて大きく損傷してしまうのです。

一般的な木造の工法では、基礎と連結した土台を介して柱が取り付いているので、いくら金物で補強しても強度に限界があります。
SE構法は柱脚金物という特殊な金物で、基礎と柱が直接連結しているので、その引き抜き耐力が大きく向上するのです。その様子もじっくりご覧いただけます。

SE構法は、地震が来た時に家が倒壊して家族をの命を奪ってしまうのではなく、シェルターのように「家が家族を守る」ものでありたいとの想いで日々進化し続けているのです。

さぁ、日曜日は構造現場にお越しください。

しっかりSE構法と一般的な木造工法との違いをしっかり説明させていただきます。

次回は5/12(日)です。

ご予約制のため、予めTEL027-203-8025までご連絡下さい。

大切な家づくりを、構造を確かめずに建てられますか?

by fujimura